Sonoko Nakamura    ジュエリー職人  デザイナー

大手宝飾会社の本部仕入課に勤務後、表参道、代官山の高級宝飾店に勤めながら、デザイン、制作の勉強を始め、現在は青山にある小さなアトリエで、小売店様やサロン、ご紹介いただいた一般の方のカスタムメイドのジュエリーを制作。
約30年の宝飾業界での経験を生かして、自身のブランドの商品も制作販売。今後は一般の方向けのワークショップも開催予定。

Profile

About 

ジュエリーの世界に入るとは思ってもいませんでした。
旅行の勉強をして資格も取っていたのですが、たまたま見つけたジュエリー会社の面接を受けて、もし受かったらこの世界に入ってみようと、、、

全国100店舗以上ある大手宝飾会社の本社で、生産仕入課に配属され宝飾業界で働き始めました。量産品がメインの会社でしたが、私は数少ないお客様のオーダー品を作る部門の担当になりました。
自社製品を作るのとは違い、オーダー品は全国にあるショップで受けたお客様の一点ものをお作りする仕事です。お客様のご希望を理解し、見積もりを出し、石を選び職人さんと打合せをする。。。大変な作業でしたがやりがいを感じました。

もっとオーダー品と深く関わりたいと思い大手を辞めて、デザイナーを数人抱える高級ジュエリーを作る会社に転職しました。夜間にデザインの学校に通いながら働き、職人さんのこだわりに触れるにつれ、しだいに自分で作ってみたいと思うようになりました。自分のジュエリーを自分で作れたらステキですよね。

4年勤めたその会社を退職し、週3日 他の高級なジュエリーを作っている会社でアルバイトをしながら、ワックス技術(ロウを削って彫刻のようにジュエリーの型を作る技法)を学ぶためにワックス教室へ通い始めました。

制作の勉強をし始めて感じたことがあります。
最初に勤めた会社は量産の会社でしたが、その後の2社は宝石にもデザインにも作りにもこだわった会社で、そこでの経験は今の私に大きく影響していると思います。最高級の宝石とはどういうものか、何日もかけて考えるデザイナーのこだわり、制作の過程を話させたら2時間は止まらない職人さんの思い‥‥。素晴らしい商品をじっくり見ることが出来るという経験は、今の私の作品作りの原点になり、とても大きな財産になりました。

ワックス教室に通い始めて2年、ようやくワックスの基礎を習得し、意外にプロとしてやっていける適性を感じたので、アルバイトを辞め、今度は金属を勉強するためにジュエリーの専門学校に通います。ジュエリーの学校では金属の基礎を学びます。道具の使い方や金属の性質、ロー付けの仕方など。

私は就職時代に知り合った職人さんと交流がありましたので、学校で教えてもらう以外にも職人さんの工房で教えてもらったり、下請け仕事をいただいたりして技術を磨きました。
興味深かったのが、同じデザイン画を2人の職人さんに見せて制作過程を聞いたら少し違っていたことです。今では分かりますが、その当時はびっくりし、答えは幾通りもあり自分に合った制作方法を見つけることが大切だと感じました。

今は小売店様やご紹介者の方々のご注文品を、デザイン、制作させていただいています。私の感性を評価していただき、信じて制作をさせていただいていることに感謝しています。
これからもお客様と私のコラボレーションの注文品は作り続けていきますが、それに加えて、自分自身のブランドの商品や一般の方に向けたネックレス制作講座など、いろいろなことにチャレンジしていきたいと思います。
どんな作品が出来るのか、自分のカラーはどんな感じなのか、ワクワクドキドキしています。新しい自分自身の発見もあるでしょう。
私の感性に、いいね!してくださる方との交流が楽しみです。
今までもこれからも、その方がずっと大切にしてくれるジュエリーをお届けすることができたら、この仕事を続けてきてこんなに嬉しいことはありません。